徒然日記

先週、親戚のおじさんの葬儀に参列しました。会場は落ち着いた雰囲気に包まれ、祭壇には白い菊と淡い色の花が丁寧に飾られていました。おじさんの遺影は、いつもの少し照れたような笑顔で、まるで集まった人々に語りかけているようでした。

彼は昔から家族のムードメーカーで、集まりがあるたびに冗談を飛ばし、皆を笑わせてくれる人でした。

子どもの頃、彼の家で過ごした夏休み、庭で一緒にスイカを食べた記憶が、今も鮮やかに蘇ります。式の前、親戚たちと控室で話をしました。皆、おじさんがどれだけ家族や周りの人を大切にしていたかを口々に語りました。

ある従兄弟は、おじさんが教えてくれた魚のさばき方を今も実践していると言い、別の親戚は、彼が近所で始めた小さな清掃活動のことを懐かしそうに話しました。そんなエピソードを聞くたびに、おじさんの温かさが心に染みました。

式が始まると、僧侶の読経が静かに響き、会場は厳かな空気に包まれました。家族の挨拶では、おじさんの娘さんが「父はいつも『笑ってればなんとかなる』と言ってた」と語り、その言葉に参列者全員が静かに頷きました。少し後半、宮前区　葬儀の会場で進行された式の終盤、家族が選んだおじさんの好きな昭和の歌謡曲が流れました。

そのメロディーは、彼の明るい人柄をそのまま映しているようで、悲しみの中にも温かい気持ちが広がりました。参列者の中には、涙を拭いながら小さく歌詞を口ずさむ人もいて、会場全体が一体となった瞬間でした。

私も、おじさんが教えてくれた「小さなことに感謝する」姿勢を思い出し、日常の中で忘れがちなことを改めて考えました。